6月29日から7月8日にかけて、アフリカ開発銀行アジア代表事務所主催(後援=経団連ほか)の「第3回日本・アフリカビジネスフォーラム」がオンラインで開催された。エスティファノス・アフォワキ・ハイレ在京アフリカ外交団長をはじめ、日本およびアフリカ各国の政府・ビジネス関係者、有識者らが出席。アフリカにおける電化、食料増産、工業化、スタートアップ、地域統合など、多岐にわたるテーマをめぐり活発な議論を繰り広げ、国内外から多くの参加者が視聴した。
■ 日アフリカのビジネス協力のさらなる推進に向けて
初日、加留部淳経団連サブサハラ地域委員長が開会であいさつ。コロナ禍においても日本とアフリカとのビジネス協力を進めていくことの重要性を説いた。
また、2019年のTICAD7で、かつてないほど日本とアフリカのビジネス協力の機運が高まったことを踏まえ、日本とアフリカの官民が一致協力し、そのモメンタムを確固たるものにすることが今後のカギであると強調した。
さらに、アフリカ開発銀行が最優先に取り組むとしている「High5s」(※)は、アフリカが掲げる「アジェンダ2063」やSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献するものであり、経団連がアフリカの持続的な成長の実現を目指す上で必要と考える分野と軌を一にすると指摘。日本とアフリカの官民が相互に連携し合うことで、ビジネス協力は今後さらに推進されるだろうと述べた。
※(1)アフリカの電化(2)食料増産(3)工業化(4)地域統合(5)生活の質の向上――の5分野
【国際協力本部】