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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2021年10月7日 No.3516 石毛2025年日本国際博覧会協会事務総長が幹事会で講演 -2025年大阪・関西万博の準備状況

十倉会長

石毛氏

経団連は9月14日、幹事会をオンラインで開催し、2025年日本国際博覧会協会(博覧会協会)の石毛博行事務総長から、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の準備状況について説明を聴いた。概要は次のとおり。

大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年4月から半年間、大阪の夢洲で開催される。人間のいのち、地球のいのちがより良いものとなるソリューションを提案し合うイベントである。2800万人以上が見込まれる一般来場者に加え、各国の首脳等も多数訪れる。

大阪・関西万博で発信するのは、テーマの実現やSDGs(持続可能な開発目標)の達成への貢献、そしてその実現のカギとなる「Society 5.0」である。大阪・関西万博は「未来社会の実験場」というコンセプトをベースにしており、なかでも、企業・団体等が参加する「未来社会ショーケース事業」は、Society 5.0を具体化する場となる。

昨年12月に、大阪・関西万博の基本計画を策定し、会場デザインを公表した。注目してほしい点の1つは、「多様でありながら、ひとつ」というコンセプトを表現した、1周約2キロメートルのリング形状の大屋根である。人と人とをつなぎ、国と国とをつなぎ、皆が1つの世界を共有する感覚を来場者に体感してほしい。

今年は、大阪・関西万博への各国の参加、企業の参画を実現し、大阪・関西万博を具体化する年としたい。政府は、昨年9月に国際博覧会推進本部を設置し、各国の参加招請、創意工夫を凝らす企業の参画に取り組んでいる。150カ国、25の国際機関の参加を目標としており、政府・経済界と一体となって、招請活動を続けていきたい。

また、企業の皆さまにおいては、「パビリオン出展」「テーマ事業協賛」「未来社会ショーケース事業出展」への積極的な参加をお願いしたい。

会場建設費の3分の1は、05年の愛・地球博の際と同様、企業の皆さまからの寄付で賄うこととなっており、ぜひとも支援をお願いしたい。加えて、準備等に伴う博覧会協会の体制強化が急務となっている。東京のオフィスを拡充し、東京での勤務を可能にするので、大阪のみならず、東京の企業の皆さまにも、出向というかたちで博覧会協会への人材派遣に協力いただきたい。

大阪・関西万博に向け、政府、地元自治体、経済界が一体となって、オールジャパンで取り組みを加速させ、ポストコロナ時代にふさわしい、すばらしい万博をつくり上げていきたい。企業の皆さまの参加、協力をお待ちしている。

大阪・関西万博の会場デザイン
(提供:2025年日本国際博覧会協会)

講演後、博覧会協会の会長を務める十倉雅和会長は、「大阪・関西万博は、経団連が推進する『Society 5.0 for SDGs』を体現する未来社会の実験場である」と強調したうえで、会員に対し、寄付および人材派遣への理解と協力を呼びかけた。

【総務本部】

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