経団連(十倉雅和会長)日本ベトナム経済委員会の市川秀夫委員長、藤本昌義委員長、兵頭誠之委員長は11月25日、都内でベトナムのファム・ミン・チン首相らと懇談した。チン首相の発言概要は次のとおり。
今回の訪日中に行われた岸田文雄首相との首脳会談では、「心の暖かさ」「誠実さ」「信頼」の3つのキーワードを掲げ、二国間関係の一層の強化に取り組んでいくことをあらためて確認した。良好な政治関係のもと、経済協力関係がさらに強化されることを期待している。
現在の課題である新型コロナウイルス対応に、引き続き、国民、経済界など一致団結して取り組む。日本政府・企業の協力や支援もあり、新型コロナの感染が拡大する困難な局面から立ち直ることができたことに感謝する。新型コロナの状況を注視しつつ、経済回復に向けた企業活動等を徐々に再開していく方針である。
今後、日本企業には対ベトナム投資の拡大をお願いしたい。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)、気候変動対策、エネルギー、イノベーション等に資する高度人材育成、ハード・ソフト両面でのインフラ整備等の分野が重要である。
日本企業には、日越共同イニシアティブ等の枠組みを通じて、ベトナムの投資・ビジネス環境の整備に関心をもっていただいており、感謝したい。ベトナム政府としても、各種制度整備、行政改革、人材育成等の取り組みを強化し、日本企業を含む外資企業がベトナムで戦略的かつ効果的にビジネスを継続できるよう、支援していきたい。
【国際協力本部】