経団連(十倉雅和会長)、日本・東京商工会議所(三村明夫会頭)、経済同友会(櫻田謙悟代表幹事)の経済3団体は1月5日、都内で2022年新年祝賀会を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大防止策を講じたうえで、来賓として、岸田文雄内閣総理大臣をはじめ、各団体の会員企業代表者ら200名余りが出席した。
幹事団体を代表してあいさつした櫻田代表幹事に続き、あいさつした岸田首相は、冒頭、22年の干支である「壬寅(みずのえとら)」になぞらえ、壬寅は「新しい動きが胎動し、大いに伸びる」という意味を持つと同時に、寅には「慎む」という意味があり、伸びる時には普段以上に慎重でなければならないとの教えが込められていると紹介。今年は、新たな時代を切り拓くため、大胆に挑戦する1年にするとの決意を示す一方、感染拡大が懸念される新型コロナについては、水際対策の骨格を維持しながら、国内対策に軸足を移すなど、引き続き慎重な対応を期すとの考えを示した。
また、新型コロナ克服にめどを付けて、経済のV字回復を成し遂げたいとした。そのうえで、新型コロナというピンチをチャンスととらえて、人への投資、デジタル、カーボンニュートラルといった切り口から、経済社会の変革に向けて、大胆に挑戦することで、わが国において、新しい資本主義を実現していきたいと強調した。
さらに、外交・安全保障について、「普遍的価値の重視」「地球規模課題の解決」「国民の命と暮らしを断固として守り抜く取り組み」を3本柱とする「新時代リアリズム外交」を推し進めていくとの抱負を語った。
【総務本部】
十倉会長が2団体長と共に記者会見
経団連の十倉雅和会長は、新年祝賀会後、記者会見に臨み、日本経済の動向、新型コロナウイルス感染症対策などについて所見を述べた。
【広報本部】