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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2022年2月17日 No.3533 次期SIPのRFI実施について

経団連は1月31日、オンラインで会合を開催し、内閣府の須藤亮政策参与SIPプログラム統括、植木健司参事官から、次期SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)のRFI(Request for Information、研究開発テーマの情報提供依頼)について説明を聴いた。概要は次のとおり。

■ 次期SIPの概要

SIPは、国民にとって真に解決が必要な社会課題、わが国の経済再生・産業競争力の強化にとって重要な課題に対し、産学官が連携して研究開発に取り組むプログラムである。基礎研究から実用化・事業化までを見据えて一気通貫で研究開発を推進する。

第6期科学技術・イノベーション基本計画に基づき、将来像(Society 5.0)からバックキャストして検討し、次期SIPの課題候補として15のテーマを昨年末に決定した。今後、各課題候補について、産学官の幅広い関係者から、研究開発テーマのアイデアを募り(RFI)、2022年度に、プログラムディレクター(PD)候補のもとでフィージビリティスタディー(FS)を実施する。FSの結果を踏まえ、インパクトが大きいテーマに絞り込み、次期SIPの課題や実施体制を具体化する。

■ 次期SIP運営体制等の方向性

課題候補の検討とあわせて、これまでのSIPの評価や、PDからの指摘・要望などを踏まえ、制度・運用面を見直す。運営体制に関しては、PDのサポート体制を制度上明確化する。加えて、弁護士等から成る第三者委員会を設置し、適切な契約の審査が実施されたか確認する仕組みを構築する。評価に関しては、運営、評価に関係する機関間の役割分担を明確化する。マッチングファンド方式に関しては、適用の際に課題となる民間事業に含める範囲や費用の算定方法について、民間の意見を聴きながら検討する。

■ RFIについて

次期SIPの各課題候補に関し、大学、研究機関、企業、ベンチャー等の関係者から、研究開発テーマのアイデアを幅広く募集するために、RFIを実施する。RFIでの提案結果を踏まえ、各課題候補に含まれ得る研究開発テーマの全体像を整理し、各課題候補のコンセプトをブラッシュアップする。RFIで提案されたテーマのうち、各課題候補のコンセプトに合うものは、来年度実施するFSのなかで、SIPの位置付けや運営の方針との整合性、省庁連携で取り組む必要性、経済的・社会的インパクトなどを調査し、次期SIPで取り上げるかどうか検討する。

各課題候補に貢献する技術開発に限らず、技術開発にかかる共通システムの構築やルールの整備など、総合知を活用するような取り組みを募集している(※)

※ 募集締め切りは2月28日17時。詳細は、科学技術・イノベーション推進事務局プレスリリースを参照
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20220119sip.html

【産業技術本部】

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