経団連は5月11日、ピッチイベント「Keidanren Innovation Crossing (KIX) 」の第18回イベントを東京・大手町の経団連会館で開催した。スタートアップおよび大企業から約130人が参加した。
齊藤昇スタートアップ委員会企画部会長による開会あいさつに続き、村松俊亮クリエイティブエコノミー委員長が、高い潜在力を持つコンテンツ産業における大企業とスタートアップの連携の重要性について呼びかけた。
大坪太郎 CiP協議会理事長特命担当からの取り組みの紹介に続き、スタートアップピッチでは、漫画・映像・音楽等のエンターテインメント・コンテンツを中心に、メタバース・AR等の技術を融合したクリエイティブエコノミーの分野からスタートアップ8社(①西尾周一郎 オーディオストック 社長 ②林範和 バルス 代表取締役 ③籔井健一 グリッジ 代表取締役 ④松本順一 JCG CEO ⑤福田浩士 meleap CEO ⑥水野和寛 Minto 代表取締役 ⑦小口淳 RUN.EDGE 社長 ⑧芝辻幹也 フーモア 社長)が登壇。
各社から、①楽曲・効果音等のライセンス販売およびクリエイターの発掘・支援 ②XRライブ事業やチケット販売・配信・物販等の統合型プラットフォーム提供事業 ③日本のIP(知的財産)の世界でのプレゼンスを拡大するためのマーケティング支援や人材育成事業 ④地方創生・実証実験、若年層の集客、雇用・採用等へのeスポーツの活用事例 ⑤AR技術を活用した視聴者参加型スポーツ「HADO」の展開事業 ⑥コンテンツの販売・流通・制作というバリューチェーン全体をデジタルトランスフォーメーション(DX)するさまざまな事業 ⑦映像をシーンごとに再生する技術を活用できるプラットフォーム提供事業と新しいユースケースの協創 ⑧原作の最初の出口となるウェブトゥーン(縦スクロール型の漫画)の制作およびコンテンツ運営事業――を紹介し、大企業との連携可能性を示した。
ピッチ終了後のネットワーキングでは、会場内で登壇者と大企業関係者とが活発に交流した。
次回のKIXは、スタートアップフレンドリースコアリング上位企業によるリバースピッチとして7月13日に開催する。
【産業技術本部】