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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年6月29日 No.3596 第34期「経団連フォーラム21」を開講

寺島氏

米倉氏

経団連事業サービス(十倉雅和会長)は、若手役員・部長向けの年間研修「経団連フォーラム21」の第34期を開講した。5月29日、東京・大手町の経団連会館で行った開講式には、受講者34人のほか、同フォーラムのアドバイザーを務める寺島実郎日本総合研究所会長と米倉誠一郎CRソーシャル・イノベーション・スクール学長が出席した。

開講に際してあいさつした寺島アドバイザーは、「経営とは時代認識である。いま自分が生きている時代を的確に認識していなければ経営は成功しない。この研修は、緊張感と覚悟を持って時代認識を新たにし、さまざまな刺激を得られる絶好の機会である。自らの使命に想いをめぐらせ、参加者同士の相互研鑽を通じて、多くの気づきがもたらされる飛躍の一年になることを期待している」とエールを送った。

続いて米倉アドバイザーは、「日本経済はこの20~30年停滞し、他国と比べて生産性と平均賃金が低い国になった。企業や政府はイノベーションを掲げた取り組みを行っているが、イノベーションが手段ではなく目的になっている。この停滞状況を打破するために、皆さんが、このフォーラムに参加することで、自らを変え、行動し、日本企業ひいては日本を変革していくことを期待している」と激励した。

開講式には2022年度修了生2人も出席し、受講者にメッセージを寄せた。大野上総BIPROGYプロセスアウトソーシング本部長は、「時代認識、志、仲間の三つをつくりあげた一年間だった」と振り返り、「単に出席するだけではなく、積極的に自ら議論に参加する意識を持つと効果が違ってくる。多くのインプットで思い悩むこともあると思うが、刺激的な体験として、将来につながる有益な一年になるはずだ」とアドバイスした。

また、芹田典子日本郵船ESG経営推進グループESGコミュニケーションチーム長は、「研修では、経営を志す私たちが身につけるべき考え方や実践的な対応について示唆を与えてもらった」と述べ、「学んだ知識や考え方を自分の業務に反映し、具体的な成果を出していくことが重要である。主体的な参画と学びによって、研修を充実したものにしてほしい」とメッセージを送った。

最後に、受講者が一人ひとり自己紹介し、同フォーラム参加にあたっての抱負などを語った。開講式の後は、寺島アドバイザーが講師を務める5月講座「世界認識と日本の針路」が開かれたほか、受講者同士の交流会を行った。

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経団連フォーラム21は、次世代経営リーダーの育成を目的とした約10カ月にわたる年間研修。毎月1回程度、国際関係、産業・経済、テクノロジー、経営、哲学、文化など、各テーマの第一人者が講演するとともに、受講者同士による討議を通じて、異業種間の人的ネットワークの形成を推進している。

【経団連事業サービス】

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