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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年10月26日 No.3610 アルモナイテ・リトアニア経済・イノベーション相と懇談

アルモナイテ大臣(左)と髙島委員長

経団連(十倉雅和会長)の高島誠ヨーロッパ地域委員長は10月3日、東京・大手町の経団連会館で、リトアニアのアウシュリネ・アルモナイテ経済・イノベーション大臣と懇談した。アルモナイテ大臣の発言概要は次のとおり。

リトアニアにとって日本は、インド太平洋地域において基本的価値を共有する戦略的パートナーである。ロシアによるウクライナ侵略を受け、地政学的情勢が大きく変動しているなか、日本を含む同志国との連携が一層重要だと考える。

リトアニアのビジネス環境は安定しており、欧米企業も多く進出している。今後、交通やエネルギー等のインフラ分野について、日本企業との連携を拡大していきたいと考えている。交通分野では、バルト三国(リトアニア、エストニア、ラトビア)とポーランドを縦断する鉄道計画「レール・バルティカ」に日本企業も関心を寄せていると承知している。エネルギー分野では、ウクライナ情勢を受け、欧州の電気料金が高騰しているなか、ロシア産エネルギーへの依存から脱却すべく、グリーントランスフォーメーション(GX)を重要課題と位置付け、バルト海での洋上風力発電所の建設や、太陽光発電の普及、水素の輸送インフラの整備を進めている。金融分野では、リトアニアは欧州におけるフィンテックの拠点となっている。新たな金融サービスの創出に向けて、許認可手続きの迅速化をはじめ、環境整備に努めている。

さらに、ライフサイエンス産業やマイクロエレクトロニクス産業にも強みを持っている。いずれの分野でも、具体的なプロジェクトへの日本企業の参画を多いに期待している。イノベーションについても、研究開発で日本との連携を拡大していきたい。

【国際経済本部】

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