経団連は7月3日、2025年夏季賞与・一時金(ボーナス)の大手企業における業種別妥結状況の第1回集計を発表した。
同集計は、22業種244社の大手企業(原則従業員500人以上)を対象として主に業種団体の協力により実施。同日までに経団連に情報提供のあった21業種128社のうち、集計可能な18業種107社、約70.3万人の平均妥結額は99万848円で、増減率(前年夏季比)は4.37%だった(組合員数による加重平均)。比較できる1981年以降、第1回集計としての最高額を2024年に続いて更新し、増減率は4年連続のプラスを記録した。
業種別では、製造業平均(12業種93社)は前年夏季比4.49%増の103万5889円、非製造業平均(6業種14社)は同3.76%増の85万7602円だった。
個別業種で見ると、妥結額では、製造業の機械金属と化学、電機、自動車、造船、非製造業の建設と商業で100万円を上回った。前年夏季との比較では、18業種中13業種でプラスを記録し、このうち非鉄・金属(10.80%)と化学(28.99%)、造船(11.01%)は10%を超える大幅増となった。
今後は、8月上旬に最終集計を公表する予定。
【労働政策本部】