
ヴルチェク大臣(中央)、髙島副会長(左)、東原副議長(右)
経団連の髙島誠副会長・ヨーロッパ地域委員長、東原敏昭審議員会副議長・同委員長、齋藤洋二同企画部会長は7月15日、東京・大手町の経団連会館で、チェコのルカーシュ・ヴルチェク産業貿易大臣一行と懇談した。チェコ側の発言概要は次のとおり。
日本はチェコへの投資が2番目に大きい国であり、チェコにとって最も重要なビジネスパートナー国の一つである。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)には、サステナビリティに関する展示が多くあった。
チェコは日本と同様に工業国である。自動車やエネルギー産業に強みがあり、今は持続可能な新たなビジネスモデルを模索している。規制が足かせとなる面はあるが、日本とのパートナー関係をさらに深めたい。日本にとって、チェコは欧州でのビジネスのゲートウエーになれる。
ロシアがウクライナに侵攻して以降、われわれはロシア産の石油や天然ガスを使用しなくなった。こうしたなかで50年カーボンニュートラル(CN)を実現するため、再生可能エネルギーと原子力でそれぞれ50%ずつ発電することを目指している。
現在、国内で6基の原子力発電所が稼働中であるが、新設も進めたい。これには20年がかりの多くの投資が必要になるため、協力できるパートナーを探している。
太陽光発電は1日の変動が大きく、電力価格が低廉になる時間帯もあれば高騰する時間帯もあり、契約上大きな課題となっている。安定供給の面でも課題がある。送電網や蓄電システムへの投資も必要である。
われわれは新たなプロジェクトを計画しており、日本で新しい協力相手を見つけたい。
【国際経済本部】