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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2026年6月4日 No.3731 経団連の友人たちへ -ハムレCSIS名誉CEO 寄稿

ハムレ氏(提供:CSIS)

5月7日、米国の戦略国際問題研究所(CSIS)で所長兼最高経営責任者(CEO)を26年間務めたジョン・ハムレ氏が退任した。

退任に際し、ハムレ氏から経団連に宛てたメッセージをいただいたので紹介する。全文は次のとおり(原文、英語)。

◇◇◇

私のキャリアの歩みは終止符を打った。5月7日、私はCSISのCEOとしての任を終えた。必然的にこの寄稿は、これまでの歩みを振り返る良い機会となる。そこで経団連の大切な友人たちに、最後のメッセージを伝えたい。

私が初めて経団連を訪れたのは2000年、CSISのCEOに就任して間もない頃のことだった。当時、経団連の方々が私の申し入れに懐疑的なのは分かっていた。「一体何なのか。経団連に何を求めているのだろう」。そうした疑問に今、答えたい。

当時、日本は米国にとって極めて重要な同盟国だったが、不確実性と自己不信の空気にとらわれていた。不動産バブルの崩壊が引き起こした経済危機のなか、日本のリーダーたちは自国の将来を一段と深く問い直すことを迫られていた。

思い出されるのは、来訪中の日本の政策リーダーの方々を夕食会に招いたときのことだ。「日本はスウェーデンとスイスのどちらを手本とすべきか」という議論を、私は驚きを覚えながら聞いていた。愕然とした。日本は世界のリーダーだったにもかかわらず、自信を喪失していたのだ。

私が経団連への訪問を願い出たのは、日本の真の強みは、そのプロフェッショナルな経済界にあると認識していたからだ。米国は日本に自信を取り戻してもらう必要があった。強く、活力に満ちた日本が必要だった。

この25年間、私は日本がその強みを再発見するのを目にしてきた。経済界は今、勢いを増し、楽観的な空気が漂っている。日本は再び本来の力を取り戻し、安全保障体制に対する国民の支持も回復しつつある。

初めて日本を訪問した頃、制服姿の自衛官を目にすることはなかったが、今はそうではない。日本には強い防衛省があり、官邸には国家安全保障機能が構築されつつある。

これは今、不可欠な取り組みだ。昨今の米国は混乱状態にある。米国は今もアジアのリーダーでいたいのだろうか。リーダーシップとは今、何を意味するのだろうか。米国は民主主義諸国が共有する未来のために、説得力あるビジョンを示せているのだろうか。

キャリアを締めくくる今、こうした問いを投げかけなければならないことに複雑な思いを抱いている。私が望む答えはもちろんあるのだが、その願いがかなうという確信はない。しかし、日本に対しては確信がある。

日本は現在、アジアで自由と民主主義の旗印を掲げ、その先頭に立っている。CSISは、経団連との重要なパートナーシップを通じて、日本が自らの強みを再発見するよう支援してきた。表舞台を退くに当たり、経団連の友人たちに感謝を伝えずにはいられない。

【米国事務所】

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