1. トップ
  2. Action(活動)
  3. 週刊 経団連タイムス
  4. 2026年7月16日 No.3737
  5. NGO活動成果報告会 第125回会合

Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2026年7月16日 No.3737 NGO活動成果報告会 第125回会合 -モンゴルの植生回復 海域保護区拡大/経団連自然保護協議会

経団連自然保護協議会(西澤敬二会長)は6月12日、NGO活動成果報告会の第125回会合をオンラインで開催した。

報告会では、経団連自然保護基金が助成したNGOから活動の進捗や成果について説明を聴き、意見交換を行っている。これにより、寄付いただいた皆さまへの報告の場、企業とNGOとの協働促進のきっかけづくりの場と位置付けて実施している。

登壇した2団体の説明概要は次のとおり。

■ モンゴル国ドルノド県における植生回復を通じたネイチャーポジティブに向けた実践的取り組み(モンゴル沙漠化防止植林の会)

モンゴルでは、想像以上に乾燥した気候、井戸の揚水機の盗難等に直面したが、それらを乗り越えて活動している。トラクターや掘削機等を導入して40ヘクタールの植林地を整備し、2025年度には約1万本を植樹した。灌水用井戸2基を掘削し、2ヘクタールの育苗施設も整備した。

植樹事業の対象地はモウコガゼル、アネハヅル、マナヅルなどの貴重な野生動物の生息地だったが、草原火災で砂漠化が進行し、植生や動物の行動域が変化していた。植林と防火ゾーン設置を通じて野生動物の移動や繁殖に優しい環境整備にも努めている。

苗木の活着に必要な水やりを定期的に行い、動物の侵入を防ぐための柵を設置するなどの配慮もしながら植樹することで、2~3年後にはプロジェクト対象地の植生回復を見込んでいる。

モウコガゼルの大群

■ 絶滅危惧種の水鳥の行動圏を考慮した海域の保護区拡大の取り組み(山階鳥類研究所)

首に発信器を装着したコクガン

昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)では、30年までに陸域・海域の30%を健全な生態系として効果的に保全すること(30by30目標)が掲げられている。

海域の保護区拡大に際しては、地域の生態系を考慮した区域設計が必要だ。絶滅危惧種の渡り性水鳥コクガンに発信器を装着して追跡し、具体的な保護区拡張の科学的根拠として活用できるデータを収集している。

追跡で得られたデータから、新たな生息地を発見した。北海道の野付湾で捕獲した8羽のコクガンは、その後、中国の山東半島で確認され、そこでは1570羽の大群も確認された。山東半島が東アジア最大の越冬地と判明するなどの成果(中国科学院との共同調査)等もあった。

「2026年7月16日 No.3737」一覧はこちら