平井議員
経団連は10月14日、東京・大手町の経団連会館で幹事会を開催した。自由民主党デジタル社会推進本部長の平井卓也衆議院議員が「AI時代に日本がどう備え、どう未来を切り拓くのか」と題して講演した。概要は次のとおり。
日本がAI時代を切り拓くためには、過去の教訓を踏まえた、柔軟な政策運営が重要である。
蒸気機関や電気、インターネットをはじめ、テクノロジーは社会構造や人間の価値観を大きく変えてきた。AIも、インターネット上の大量のデータを学習して発展し、社会に大きなインパクトを及ぼしつつある。AIの国際的な開発競争が激化するなか、日本もデータの体系的な整理等に取り組むことで開発を推進していくことが求められる。
AIの開発のみならず、利活用も推進していくべきである。日本の労働生産性は、残念ながらOECD加盟国のなかでは低く、国際競争力の維持・強化のためにも、AIの積極的な利活用によって労働生産性の向上を図る必要がある。同時に、AIの利活用に当たっては、著作権侵害や人権侵害といったリスクも伴うため、ルール整備も進めなくてはならない。
テクノロジーそのものに善悪はなく、人間が正しく使いこなせるかが問われている。社会をより良いものにするため、AIの適切な開発・利活用のあり方について、官民一緒になって考えていくことが不可欠である。
【総務本部】
