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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2025年11月13日 No.3705 福岡県発スタートアップが登壇 -第32回KIXを福岡で開催/福岡のイノベーション施設を視察

スタートアップ登壇者と松尾氏(前列右から2人目)、齊藤部会長(同3人目)

経団連は10月7日、ピッチイベント「Keidanren Innovation Crossing (KIX) 」の第32回会合を「GLOBAL CONNECT SPARK DAY feat.Keidanren Innovation Crossing」と題し、福岡市内で開催した。今回のKIXは福岡県との共催であり、2024年11月のKIXに続く2度目のコラボレーションとなった。

翌8日には、福岡県内のイノベーション関連施設を視察し、KIXと視察で合わせて120人以上が参加した。

■ KIX

齊藤昇スタートアップ委員会企画部会長による開会に続き、松尾英輝福岡県商工部次長があいさつした。

続くピッチでは、福岡県発のスタートアップ8社が登壇し、自社の強みを紹介するとともに大企業に連携を呼びかけた。登壇者は次のとおり。

  1. (1)宮脇良二 アークエル代表取締役=脱炭素実現を目指す企業へのコンサルティング
  2. (2)茨木雄太 アンドドットネット代表取締役=個社に合わせた生成AIの利用環境の構築
  3. (3)山本公平 HMS取締役COO=AIスマートカメラを用いた作業の省人化と自動化
  4. (4)森山哲雄 Carbon Xtract社長=分離ナノ膜技術を用いた大気からの二酸化炭素の回収
  5. (5)滝本隆 KiQ Robotics代表取締役=作業の自動化を簡単に実現するロボットパッケージの提供
  6. (6)梅原俊志 JCCL代表取締役=二酸化炭素回収および再資源化技術の提供
  7. (7)堀菜々 Tensor Energy代表取締役=再生可能エネルギー発電所の開発および運用の最適化
  8. (8)浜崎陽一郎 Fusic副社長=クラウド環境を利用したデータ活用支援およびデジタルトランスフォーメーション(DX)支援

ピッチ終了後のネットワーキングでは、登壇者と大企業関係者らが活発に交流した。

■ 福岡県内イノベーション関連施設の視察

半導体の設計から実装・試作、評価までを一貫して支援する国内唯一の公的機関である「福岡超集積半導体ソリューションセンター」(糸島市)を訪問。知京豊裕センター長から、半導体を巡る国際的な動向や今後の展望について説明を聴くとともに、世界をリードする半導体最先端のセンターを見学した。

続いて、水素エネルギー新産業の育成・集積を目指す「水素エネルギー製品研究試験センター」(糸島市)を訪問。渡邊正五理事長兼センター長から、同センターにおける水素ガス環境下での製品試験内容や支援体制、地域連携についての説明を聴き、安全性能に優れた同センター内の製品試験設備を見学した。

九州大学が100%出資する「九大OIP」(福岡市)も訪問。大西晋嗣代表取締役および古橋寛史執行役員から、同社の産学連携・起業支援活動について説明を聴いた。

同社は、独自のスタートアップ共創基金による自前GAPファンドの強化をはじめ、コンソーシアムの組成や創業前支援プログラム、外部経営者候補の配置、事業会社の創設など多岐にわたる活動を通じて、総合知によるイノベーションを創出し、経済の活性化を図っている。

◇◇◇

次回のKIXは11月13日、東京・大手町の経団連会館で開催予定である。

【産業技術本部】

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