経団連のカナダ委員会(藤本昌義委員長、赤坂祐二委員長)は10月29日、東京・大手町の経団連会館で、カナダビジネス評議会(BCC)のゴルディ・ハイダー会長率いるミッション団との懇談会を開催した。BCCの発言概要は次のとおり。
ハイダー氏(左から4人目)
■ 法の支配と自由貿易の価値共有
不確実性の高い国際環境のなかでも、カナダと日本は、法の支配、自由で公正な貿易、民主主義といった価値を共有している。この連携はカナダにとって極めて重要である。
新政権の発足を契機に、日本が新たなステージに進むことを歓迎する。カナダは多様性と包摂性を重視する日本の政治・社会に共感を寄せている。
カナダは豊富な天然資源、先進的な技術力、高い教育水準を有し、日本と長年にわたりエネルギー、情報通信、人材育成など幅広い分野で協力してきた。近年は、食料安全保障やクリーンエネルギー分野における実務的な協力が進展しており、航空・観光分野でも人の往来の回復を通じて関係をさらに深めていきたい。
■ 人材育成・デジタル分野での協働強化
両国が共有する課題の一つが人材育成である。カナダは、AIスキルをはじめとする先端人材の育成を政府の最優先課題に掲げており、企業、大学、行政が一体となって教育・研修プログラムの強化に取り組んでいる。日本とも学生や専門人材の双方向の交流を拡大し、大学間連携を推進していきたい。
デジタル技術やAIの進展に伴い、データの取り扱いも重要テーマである。信頼性の高い情報インフラの整備や、個人データ保護の枠組みなど、デジタル社会の基盤づくりは両国の共通課題であり、両国間の政策面・産業面の連携が期待される。
■ 今後の展望
経済関係の基盤は人と人とのつながりにある。率直な対話を通じて互いに信頼し合う関係を築くことが、両国の持続的発展につながる。12月には経団連のミッションがカナダを訪問すると聞いている。ぜひ対話を継続したい。
【国際経済本部】
