当社は、1960年に設立され、一昨年2020年に60周年を迎えた。1973年に株式会社サンリオと改称し、その前からデザインにキャラクターをあしらったギフト商品を発売していたが、1974年には代表的キャラクターであるハローキティが誕生した。

主な事業としては、キャラクターの使用許諾・著作権の許諾管理を行う「ライセンスビジネス」、直営店や百貨店のサンリオショップにおける商品の企画・販売を行う「物販ビジネス」、東京・多摩のサンリオピューロランドと大分県にあるハーモニーランド等の運営やコンテンツ等を管轄する「テーマパークビジネス」、その他のビジネスとしては、ロボットの製造販売・海外キャラクターの代理店業務などがある。

2020年7月に創業以来初の社長交代を行い、創業者辻信太郎から辻朋邦に経営のバトンを渡し、2021年には現行の中期経営計画を発表した。創業以来の不変の企業理念「みんななかよく」を企業活動のゴールと位置付け、それを達成するための「VMV（ビジョン・ミッション・バリュー）」を策定し、社会における存在意義を表すビジョンについては「One World, Connecting Smiles. 一人でも多くの人を笑顔にし、世界中に幸せの輪を広げていく」と定義した。さらに2022年は、教育サービスを定款の事業内容に追加するなど、ソフト産業の領域で日本経済の発展に寄与すべく、次の時代に向けた「第二の創業」の歩みを進めている。