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月刊 経団連 新会員紹介 株式会社大和農園

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資本金 1,000万円
設立 1934年7月(創業1920年7月)
従業員数 74名(2023年3月1日現在)
本社所在地 〒632-0077 奈良県天理市平等坊町110
事業内容 オリジナルブランド野菜品種の育種研究開発・種子生産・品質管理・国内および海外卸販売。野菜・草花種子、球根、果樹苗および農園芸資材の国内通信販売、事業・不動産投資
URL https://www.yamatonoen.co.jp/

当社は野菜種子の研究開発、生産、販売を行う「種苗メーカー」で、1920年の創業以来、食の原点である野菜の種をつくり続けることで、日本そして世界の人々の豊かな暮らしを支えてきた。

当社の始まりは、当時まだ日本に普及していなかったチューリップの球根の原種をオランダから輸入し、国内で拡大生産、販売するという画期的な取り組みからだった。その後、球根の取り扱いは日本一となり、「球根の大和」と呼ばれるまでになった。戦後は、食糧の元となる野菜の種を安定供給することに力を入れていくようになる。そして「全国に優れた種苗を」とカタログによる通信販売システムをいち早く構築し、通信販売を開始して80年以上たつ現在も変わらずに日本中の園芸ファンにお届けしている。

その後、スイカ、キャベツ、ダイコン、ハクサイなど様々な種類の野菜種子を開発し、全国の品種審査会で金牌(1位)や農林大臣賞など数多くの賞を受賞した。また、画期的な高品質の縞皮スイカのF1品種を開発し、1960年に発売した大玉スイカの「縞王」は、当時全国シェアの4割を占めた。2022年には、日本初となる赤色のスイートコーンを開発し、その珍しさで多くのメディアに取り上げられ、今注目の新品種である。さらに、海外への事業展開にも積極的に取り組んでおり、中国や韓国にも事務所を構え、2018年にはミャンマーの農業技術向上のため、JICAの民間連携事業に参画した。国内のみならず海外でもさらなる展開を目指している。

食の原点である種から日本を元気に


吉田 睦
大和農園 社長

当社は、100年企業でありながら平均年齢が30代前半と非常に若い会社です。その柔軟性を活かし、2022年には国内初の赤いスイートコーンを開発するに至りました。“農家さんに喜ばれる品種をつくる”ことをポリシーに、日々品種改良にいそしんでおります。
昨今の日本の農、食を取り巻く環境から未来を見据えますと、食の根源である種の開発・生産を担う我々が視野を広げ、異業種の方々との交流を通して国内食料自給率の向上や食料安全保障に向き合っていかねばならないと考えております。
会員の皆さまにはまずは種苗メーカーにご興味を持っていただき、50年後も豊かな食がある日本を実現していくためにご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

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