経団連は6月12日、2020年春季労使交渉の中小企業業種別回答状況(加重平均)の第1回集計を発表した。
同調査は、原則として従業員数500人未満の中小企業17業種752社を対象に、全国の地方別経済団体の協力により実施している。第1回集計では、17業種204社(27.1%)で回答(了承・妥結を含む)が示されており、このうち集計可能な17業種201社の回答額の総平均は4471円、アップ率は1.72%であった。率・額ともに前年の第1回集計値(203社、4764円、1.87%)を下回ったものの、継続的な賃金引き上げが始まった14年と同水準を維持している。
業種別にみると、製造業平均は4836円、1.83%(前年第1回集計値5001円、1.94%)、非製造業平均は3865円、1.53%(同4432円、1.77%)と、いずれも前年と比べてマイナスとなっている。
今後は、7月下旬に最終集計を取りまとめる予定。
【労働政策本部】