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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2021年7月1日 No.3505 女性にとっての新しいリーダーシップのあり方 -第22回リーダーシップ・メンター・プログラムを開催/平野副会長と秋山氏が対談

経団連は6月9日、会員企業各社の女性役員のさらなる活躍を応援する「経団連女性エグゼクティブ・ネットワーク」の活動の一環として、平野信行副会長(三菱UFJ銀行特別顧問)と秋山咲恵氏(サキコーポレーションファウンダー)をメンターに迎え、東京・大手町の経団連会館で「第22回リーダーシップ・メンター・プログラム」を開催した。47名の女性役員が出席し、対談を聴くとともに意見交換した。対談の要旨は次のとおり。

■ 目の前の現実に向き合う力が必要(秋山氏)

変化の流れが激しい時代に重要なのは、内向きになったり、過去の成功体験に引きずられて思考停止したりせずに、目の前の現実として起きている小さな変化に真摯に向き合い続けること。そうすれば、大きな時代の流れから外れることはない。異質なものを受け入れることを楽しむマインドを持つためにもダイバーシティは重要。

■ “Exploration”と“Exploitation”の両方が大事(平野副会長)

危機になってこそ真価が問われる。成長のポテンシャルをいかに早く見つけプラグインできるかが重要。不確実性の高い時代に、リーダーは、足元の状況対処だけにとらわれず、次の活路を切り開くための投資の視点も持ちあわせるべきである。これは“Exploration(知の探索)”と“Exploitation(知の深化)”の両方が大事という“両利きの経営”に相通じるものといえる。

■ “マジョリティー”として変える覚悟(秋山氏)

これまで私たち女性は、組織のなかでマイノリティーだった。マイノリティーだから、気軽に言えたことや振る舞いがあったが、これから本気で組織や今見えている景色を変えていこうと思ったら、自らが“マジョリティー”となって社会を変えていくという覚悟が必要。リーダーシップについては、いろいろな考え方やスタイルがあるべきだが、「品格」があるリーダーシップを期待したい。

■ ダイバーシティは“level playing field”であるべき(平野副会長)

成長やイノベーションを生み出す源泉は「多様性」であり、それを駆動する原動力がパーパス。アファーマティブアクションは、活躍の機会を意識的につくるという意味でとらえるべきであり、異質なものを率直に受け入れる“level playing field”が提供されるべきである。

◇◇◇

対談後、参加者との間で活発に意見が交わされ、両氏からは多岐にわたるアドバイスがなされた。

【ソーシャル・コミュニケーション本部】

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