経団連の十倉雅和会長は11月9日、都内で9、10の両日行われた総務省・Beyond 5G推進コンソーシアム共催の「Beyond 5G国際カンファレンス」に参加した。同イベントは、Beyond 5Gの推進に向け、産学官の取り組みの加速と国際連携の強化を目指すもので、中西祐介総務副大臣、五神真東京大学大学院理学系研究科教授(Beyond 5G推進コンソーシアム会長)をはじめ、産学官の関係者が出席した。十倉会長は、Beyond 5G推進コンソーシアム副会長を務めている。
冒頭あいさつで十倉会長は、「わが国がBeyond 5Gにおける競争力をもつためには、産学官それぞれのプレーヤーが強みを持ち寄り、総力を挙げて一つの目標に向け邁進することが不可欠である。経団連としても、産業界の力を結集して、研究開発や国際展開に向けた取り組みを進める」と述べた。そのうえで、5Gの徹底活用を前提に、基地局の整備等、足元の取り組みを進めながら、Society 5.0 for SDGs実現に向けBeyond 5Gの実装を目指すことが重要であると強調した。
このほか、中西副大臣は、同イベントを通じBeyond 5Gに関する国内外のプレーヤーが連携することへの期待を述べた。五神氏は、昨年11月に設立されたBeyond 5G推進コンソーシアムの取り組みを紹介したうえで、Society 5.0の実現と新たな成長機会の創出に向けたBeyond 5Gの重要性を指摘した。
このほか、国内の企業からはBeyond 5Gに関する取り組みについて、またBeyond 5G推進コンソーシアムの各委員会からはBeyond 5Gの国際動向について、それぞれ説明があった。
【産業技術本部】