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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2025年7月17日 No.3691 経団連企業人政治フォーラムが講演会を開催 -千々岩テレビ朝日政治部官邸キャップが講演

千々岩氏

経団連企業人政治フォーラム(片野坂真哉会長)は6月19日、オンラインで講演会を開催した。主要会員企業から約200人が出席。テレビ朝日の千々岩森生政治部官邸キャップが当面の政治情勢について講演した。概要は次のとおり。

■ 参院選

7月には参議院議員通常選挙が控えている。参院選は、政権交代選挙ではないという性質から、時の政策によって結果が左右されやすく、「風が吹きやすい」といわれている。

この点について、選挙制度の違いに着目してみると、衆議院議員選挙は小選挙区ごとの投票であるため、候補者が選挙区を回って有権者とフェースツーフェースの交流を深めやすい。

一方、参院選はより大きな単位での選挙となるため、投票行動において有権者は、候補者との日頃の交流の深さ以上に、各党が掲げる政策の是非に着目する傾向が強く、「風が吹きやすい」という性質が生まれる。

投開票日まで1カ月あり選挙結果の予想は難しいが、内閣支持率・政党支持率の推移が上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのか、という点に着目することが重要である。

■ 参院選後の政局

参院選後の政治情勢について、(1)少数与党による政権運営(2)連立の組み換え(立憲民主党、日本維新の会、国民民主党のいずれかが与党に入る)(3)野党による連立政権の発足――の3パターンが考えられる。少数与党による政権運営の難しさを踏まえると、今後、(2)の実現可能性も十分にあるのではないか。

政権運営には、「動力・エンジン」と「安定」の二つの要素が必要である。安倍晋三政権をはじめとする過去の長期政権を見ると、要職にこうした役割を発揮する人材がいた。石破茂政権が長期政権になるためには、「動力・エンジン」役となるキーパーソンが不可欠である。

【総務本部】

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