
太刀川氏

経団連は7月15日、東京・大手町の経団連会館で幹事会を開催した。警察庁の太刀川浩一次長が犯罪被害者等支援について講演した。概要は次のとおり。
近年、残念ながら凶悪犯事件は増加傾向にあり、誰もがその被害者になり得る。
犯罪被害者やその家族・遺族はその後の生活で、精神的トラウマ、捜査や刑事裁判等に係る負担、インターネット上での誹謗中傷などに直面し、社会的に孤立するケースが散見される。
周囲の人々がこうした犯罪被害者等の心情を理解し、寄り添う姿勢が重要であり、警察庁は国民の理解を醸成する努力を続けている。
警察庁は、犯罪被害者等が抱える問題をより身近なものと意識してもらうため、犯罪被害者等支援のシンボルマーク「ギュっとちゃん」(優しさと思いやりのハートを抱く癒やしのキャラクター)を採用。犯罪被害に遭った方および支援者のためのポータルサイト「ギュっとCH(チャンネル)」を開設しているほか、X(旧Twitter)で情報を発信している。
加えて、犯罪被害者等への理解増進を図る広報啓発活動を集中的に行う期間として、毎年11月25日~12月1日を「犯罪被害者週間」と定めている。
経済界にもこうした取り組みの意義を理解してほしい。「犯罪被害者週間」のポスターの掲示、自社商品等への「ギュっとちゃん」の掲載、「ギュっとCH」紹介チラシの社内配付といった協力をお願いしたい。
【総務本部】