高校生向けの奨学金事業を行うユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)日本協会(会長=小路明善アサヒホールディングス会長)について、7月15日に東京・大手町の経団連会館で開催された経団連幹事会のなかで、長谷川知子UWC専務理事(経団連常務理事)が活動を紹介し、新規入会を募った。概要は次のとおり。
UWCは、世界各国で選考された高校生を受け入れ、国際バカロレア課程にのっとった教育を通じて国際感覚豊かな人材を養成することを目的とする民間教育機関である。教育を通じて、人々や国や文化を結び、平和と持続可能な未来に貢献することを理念としている。UWCのカレッジは世界に18校あり、多様な社会的・経済的背景をもつ生徒が共に学んでいる。
UWC日本協会は経団連の支援を得て1972年に設立。UWCの国際バカロレア(IB)ディプロマ課程(DP)採用校に2年間派遣する奨学生(高校生)の選考と派遣、奨学金の支給(2年間)、UWCプロジェクトの日本への紹介等の事業を行っている。
現在はUWC日本協会から、英国、カナダ、イタリア、米国、香港、ノルウェー、オランダ、インド、ドイツ、タンザニア、日本の計11校に派遣している。これまでに717人の高校生をUWCに派遣した。
卒業生は、国内はじめ海外の大学に進学し、大学卒業後は日本の民間企業、政府、大学等に就職しているほか、国際機関職員や起業家、宇宙飛行士等としてグローバルに活躍している(図表参照)。

派遣生への奨学金は、UWC事業の趣旨に賛同する経団連会員企業等と個人による会費および寄付金を原資としている。
日本の将来を支える高校生に得難い機会を届け、未来のグローバルリーダーを共に育てるため、ぜひUWC日本協会への入会をお願いしたい。ご子弟のUWCへの応募も歓迎している。
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派遣生からのビデオメッセージ
幹事会では、UWC派遣生が制作した映像資料が上映され、UWCでの学びや経験の意義、それらを踏まえて将来の進路を選択するに至った経緯について報告があった。また、これらの活動の実現に多大な支援をいただいたUWC加盟企業に感謝の意が伝えられた。
UWC派遣生から支援者に向けたお礼のビデオメッセージ
https://www.keidanren.or.jp/japanese/profile/UWC/kojin-kifu-orei.mp4
【教育・自然保護本部】
2025年6月、UWC日本協会は、千代田区ふるさと納税制度における寄付金使途対象団体として正式に指定されました。
これにより、個人の皆さまからの当協会へのご支援を、千代田区へのふるさと納税を通じて受領することが可能となりました。当協会の活動趣旨にご賛同いただける皆さまは、この制度を活用してご支援くださいますよう、謹んでお願い申し上げます。
ふるさと納税で地域の団体を応援!「ホームタウンちよだ」のご紹介
https://www.furusato-tax.jp/feature/detail/13101/22976?city-product_original