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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2025年10月16日 No.3701 ホイットマー・米ミシガン州知事との懇談会を開催 -アメリカ委員会

ホイットマー知事

経団連のアメリカ委員会(澤田純委員長、赤坂祐二委員長、森田隆之委員長)は9月4日、東京・大手町の経団連会館で懇談会を開催した。米国ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事から、同州が強みを持つ産業や州のビジネス環境について説明を聴くとともに懇談した。説明の概要は次のとおり。

■ ミシガン州と日本企業が築いてきた関係

ミシガン州と日本は長年にわたり強固な関係を築いてきた。州内に415の日本企業の関連施設があり、3万7000人の雇用を支えている。日本企業が創出した良質な雇用は、州の経済成長を支えてきた。

■ 経済開発戦略「Make It in Michigan」

ミシガン州は常にビジネスがしやすい環境を整えている。連邦レベルでは不確実性があるが、企業とのグローバルパートナーシップ構築に向けた州の姿勢は揺るぎないものがある。安定性、予見可能性、協力を重視し、企業が長期的な投資計画を安心して立てられる環境を整えることで、当州は日本企業にとって信頼できるパートナーであり続ける。

その一環として、当州は経済開発戦略「Make It in Michigan」を打ち出した。この戦略は、(1)良質な雇用を生むプロジェクトを誘致すること(2)都市や町を活性化し、住みやすい場所にすること(3)人への投資を行うことで適正な生活コストで質の高い生活を可能にすること――の3点を目標としている。

■ ミシガン州の強み

当州には熟練した労働力、強力な大学のネットワーク、巨大な研究開発エコシステムがある。モビリティと先端製造業の中心地としての強みもある。半導体、クリーンエネルギー、ライフサイエンス分野も含め、幅広い産業で、より多くの日本企業と共に取り組んでいきたい。

■ ものづくりを「生きがい」に未来を築く

現在、世界は大きな変化の渦中にある。モビリティ分野の変革、クリーンエネルギーへの移行、AIの進展はいずれもその象徴である。こうした変化にあっても、明るい未来を実現するためには、やり抜く力とものづくりの知見が欠かせない。ミシガンにはこの両方がある。

私たちの「生きがい(Ikigai)」はものづくりである。長年にわたる、ものづくりの知見を生かし、ミシガン州で次の世紀につながる技術をつくりたい。日本企業と力を合わせ、ミシガン州と日本だけでなく、世界に利益をもたらしていきたい。

【国際経済本部】

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