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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2025年11月20日 No.3706 ジアンフォーテ・米モンタナ州知事との懇談会を開催 -アメリカ委員会

ジアンフォーテ知事

経団連のアメリカ委員会(澤田純委員長、赤坂祐二委員長、森田隆之委員長)は10月23日、米国モンタナ州のグレッグ・ジアンフォーテ知事一行を迎え、東京・大手町の経団連会館で懇談会を開催した。同州の産業構造や投資環境、テクノロジー分野の発展状況などの説明を聴いた。概要は次のとおり。

■ モンタナ州の概要と主要産業

インターネットが普及し、地理的な制約が少なくなるなか、モンタナ州は豊かな自然と勤勉な人材に支えられ、新たな産業拠点として発展している。州内では従来の鉱業・農業・エネルギー産業に加え、クラウド、バイオサイエンス、量子、半導体などの先端分野が急速に成長している。

当州の競争力の要因は、「人材(People)」「政策(Policy)」「環境(Place)」「エネルギー(Power)」の四つの価値と強みである。

高い高校卒業率やSTEM(科学・技術・工学・数学)分野に力を入れた人材育成、迅速な許認可手続き、低い税率、全米平均を下回る電力コストなど、ビジネス環境上の強みがある。

大学と企業の緊密な連携による研究開発の促進、量子分野の企業集積など、北米のイノベーション拠点としても、モンタナ州は注目を集めている。

■ 日本および日本の経済界への期待

日本企業が持つ高度な技術力と、当州が有する研究基盤、自然資源、人材育成力を組み合わせることで、テクノロジー、農業、エネルギーなど多様な分野で新たな事業機会が創出できる。

当州は、先端通信技術や農業分野での具体的な協業に向けて、研究機関、産業クラスター、州商務部が積極的に支援する。

当州は「小さな政府」と「安全で安定した社会」の両立を重視しており、企業が安心して活動できる環境を整えている。

当州と日本との関係が今後強化されることを期待している。長年にわたる日米の友好関係を基盤に、両国の産業・技術協力をさらに深化させたい。「人」を中心に、日本と良好な関係を築いていきたい。ぜひモンタナ州を訪れてほしい。

【国際経済本部】

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