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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2026年3月12日 No.3721 各州人口トレンドと大統領選挙 -ワシントンレポート

前回(2月5日号)のワシントンレポートでは、現在の連邦議会下院選挙区が2020年に行われた全米人口調査の結果に基づいて各州に議席が割り当てられていると述べた。435の下院議席のうち、まず全50州に1議席ずつあてがわれ、残りの385議席が各州の人口に応じて配分される。

現在最も多く配分されているのがカリフォルニア州の52議席であり、一方で1議席のみなのがデラウェア、サウスダコタ、ノースダコタ、アラスカ、バーモント、ワイオミングの6州だ。

この配分は当然下院議員選挙に影響するが、大統領選挙にも影響を及ぼす。大統領選を決するのは全米獲得票数ではなく、勝利した各州に割り当てられた選挙人の数であり、それぞれの州の選挙人数は上下両院議員の合計だ。州の下院議席が増えれば大統領選におけるその州の重みが増す。

26年1月末、米国の国勢調査局が次回の30年の人口調査に向けた中間報告を発表した。

20年から25年の間で人口が最も伸びた州はテキサス州で、以下フロリダ州、ノースカロライナ州、ジョージア州、アリゾナ州が続く(図表1参照)。トップ5は全て24年に共和党トランプ大統領が勝利した州だ。

一方、人口が最も減少した州はニューヨーク州で、以下カリフォルニア州、イリノイ州、ルイジアナ州、ウェストバージニア州が続く(図表2参照)。トップ3は民主党州だ。

この結果に基づき、カーネギーメロン大学のジョナサン・セルバス氏が30年調査後の各州選挙人数の増減を予測したところ、共和党州がプラス11となった。もし24年大統領選がこの選挙人配分で戦われていたら、中西部北部の代表的接戦州のペンシルベニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州抜きでもトランプ氏が勝利していたことになる。

30年にこの予測が現実となると決まったわけではなく、共和党州への移住者の投票行動も必ずしも予測できないが、この人口トレンドが32年の大統領選で共和党への追い風となる可能性は十分ある。

【米国事務所】

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