経団連事業サービス(筒井義信会長)は3月11日、東京・大手町の経団連会館で、次代を担う経営リーダーの育成を目的とする年間研修「経団連フォーラム21」(チーフアドバイザー=筒井会長)の第36期修了式を開催した。
10カ月の研修を終えた受講生35人は、自身の志をあらためて確認するとともに、さらなる成長に向けた決意を表明した。
フォーラム21のアドバイザーを務める寺島実郎日本総合研究所会長、米倉誠一郎一橋大学名誉教授、フォーラム21修了生でもある山内雅喜ヤマトホールディングス参与は、修了生への祝辞と激励の言葉を贈った。
■ 山内アドバイザー
第13期修了生として、本日修了を迎えた皆さんを仲間として心から歓迎する。研修を通じて相互理解が深まり、自身や自社の強みや課題が鮮明になったのではないだろうか。異なる業種や価値観を持つ人々との交流で得た気付きや仲間は、今後に生きる大切な財産だ。
本日の修了はゴールではなくスタートだ。2025年5月の開講式で伝えた「『出席』ではなく『参加』を」という姿勢を忘れず、主体的に行動してほしい。フォーラム21で得た学びとネットワークを生かし、活躍されることを願っている。
■ 寺島アドバイザー
時代が激しく変化し、課題のレベルや複雑さの次元が上がるなか、その解決には情報収集や分析を担う「インテリジェンスユニット」の存在が重要だ。
フォーラム21は、まさに自身のインテリジェンスユニットを築く機会であり、皆さんの課題解決力を高める契機になったといえるだろう。
企業の枠を超えたつながりをどう生かすかが次のステージへのカギ。私にとっても、このフォーラムとの関わりは大きな財産であり、これからも皆さんとの交流が続くことを楽しみにしている。
■ 米倉アドバイザー
昨今、日本では物価の高さを問題視する声を聞くが、海外と比較すればむしろ低水準といえる。日本の問題は生産性の低さにあり、賃金の伸び悩みが課題だ。無駄な会議や非効率な時間の使い方が生産性を低下させ、また従来の手法を続けるばかりでは国際競争に後れを取ってしまう。
重要なのは、政府や他者に頼るのではなく、自らの行動によって状況を切り開いていくことだ。皆さんには、業務効率の向上と成果拡大に取り組んで賃金と企業の競争力を高め、日本経済の復興に貢献することを切に期待する。
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経団連フォーラム21は、経営哲学や国際情勢、哲学といった多岐にわたる内容の座学講座をはじめ、参加者がグループで討議する合宿講座、社会課題を体感するフィールドスタディ、芸術講座など、多彩なプログラムを提供している。
一連のプログラムを通じて、受講者は広い視野、深い思考、新たな時代認識を習得するとともに、企業や業種の枠を超えた相互の研鑽により経団連ならではのネットワークを形成している。1990年の開講以来、これまでに1171人に上る経営人材を輩出し、経団連会員企業のトップに就任した修了生もいる。
第37期は2026年5月25日に開講予定で、現在参加者を募集している。対象は経団連会員企業の役員・部長クラスで、定員は35人。参加申し込み、問い合わせは、経団連事業サービス講座事業部門(電話03-6741-0042)まで。
26年度/第37期経団連フォーラム21
https://www.keidanren-jigyoservice.or.jp/seminar/cat3/21/c9bfbae5abd4510e833215cca7302c663dd670f1.html
【経団連事業サービス】
