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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2026年6月25日 No.3734 科学技術力と産業競争力強化巡り意見交換 -山崎F-REI理事長 産業界との連携に期待を示す/イノベーション委員会

山崎氏

経団連は5月18日、東京・大手町の経団連会館でイノベーション委員会(安川健司委員長、稲垣精二委員長、田中孝司委員長〈当時〉)を開催した。

福島国際研究教育機構(F-REI〈エフレイ〉)の山崎光悦理事長(前金沢大学長)から「F-REIの挑戦と産業界への期待」と題してF-REIの活動状況の説明を聴き、意見交換を行った。説明の概要は次のとおり。

■ 世界に冠たる「創造的復興の中核拠点」を目指すF-REI

F-REIは、国により設立された新たな研究教育機関として、福島をはじめ東北の復興を実現するための夢や希望となるものとするとともに、わが国の科学技術力と産業競争力の強化を牽引し、経済成長や国民生活の向上に貢献する、世界に冠たる「創造的復興の中核拠点」を目指し、2023年4月に福島県浜通りに開設された。

福島の復興を通して優位性を発揮できる五つの分野(1)ロボット(2)農林水産業(3)エネルギー(4)放射線科学・創薬医療、放射線の産業利用(5)原子力災害に関するデータや知見の集積・発信――の連携を強みとしている。

研究開発と産業化を両輪とした取り組みを進めるとともに、福島の復興と未来創造を担う人材育成等に努めていく。

具体的には、過酷な環境下で活躍するロボットやドローンの開発、ロボット農機の活用によるスマート農業、水素エネルギーや藻類・植物によるネガティブエミッション、放射線を用いた創薬や植物イメージング等の研究を進めている。

今後は研究段階にとどまらず、社会実装や産業化につなげていくことが重要だ。浜通り北部が抱える研究人材不足に対応するため、高等専門学校や専門職大学等の高等教育機関の設立も必要になってくる。

■ 産業界への期待

産業化を機能の一つに掲げるF-REIにとって、産学官の連携は極めて重要な要素だ。産学官連携セミナーの開催をはじめ、企業との共同研究、実証フィールドの活用、知的財産の創出・保護・活用に関する方針の整備などを通じ、産業界との連携を一層強化していきたい。

企業ニーズを的確に把握し、デモ機・実証機の開発、実用化を担うリサーチ・エンジニアや、研究者間の異なる専門性をつなぐリサーチ・アドミニストレーター(URA)といった高度な専門人材の確保や育成にも、産業界の協力は欠かせない。

こうした取り組みを拡充し、F-REIを中核拠点とした、世界でここにしかない研究・実証・実装の場を形成することで、将来的に浜通りが誰もが住みたくなる憧れの地「常磐カリフォルニア」と呼ばれるよう、引き続き産業界の積極的な参画を期待したい。

【産業技術本部】

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