チャーマーズ大臣(左)と筒井会長
経団連の筒井義信会長は10月6日、東京・大手町の経団連会館で、オーストラリアのジム・チャーマーズ財務大臣と懇談した。豊富な天然資源を有するオーストラリアの貢献と、日本との金融協力への期待について、説明を聴くとともに意見交換した。説明の概要は次のとおり。
■ LNG供給国
オーストラリア政府は、脱炭素化や気候変動への対応を重要課題と位置付け、再生可能エネルギーへの投資を進めている。
一方で日本にとっては、引き続き液化天然ガス(LNG)の重要な供給元だ。2027年に導入予定のガス国内留保制度では、輸出量の最大20%を国内向けに確保する方向だが、既存契約に配慮し、日本への安定供給を続ける方針を示している。
オーストラリアは日本を重要な需要家と位置付けており、制度導入後も信頼できる供給国であり続ける。
■ 金融面での協力
オーストラリアには、雇用主などが拠出する強制加入型の退職年金制度「スーパーアニュエーション」がある。この制度のもと、巨額の資産を長期にわたって運用しており、安定した運用環境の確保が重要だ。
日本とは金融商品の共同開発に加え、退職後に積立資産をどのように取り崩すかという「退職期」の資産活用の設計でも協力の余地がある。両国の年金基金が有する巨額の資産を効率的に運用するため、金融商品の組成から償還までを見据えた共同開発などを進めることが重要となる。
【国際経済本部】
