経団連は9月29日、ピッチイベント「Keidanren Innovation Crossing(KIX)」の第38回会合を東京・大手町の経団連会館で開催した。今回は独立系ベンチャーキャピタル(VC)であるANRIとの連携により実施し、スタートアップや大企業などから約80人が参加した。
齊藤昇スタートアップ委員長・企画部会長による開会に続き、ANRIの佐俣アンリ代表パートナーがあいさつした。
続いて、ANRI推薦のスタートアップ8社がピッチに登壇し、自社の強みを訴えるとともに大企業に連携を呼びかけた。登壇者は次のとおり。
- (1)清水信哉 エレファンテック 社長=独自の金属インクジェット印刷技術を用いて、製造工程における金属資源の使用量や環境負荷を大幅に削減するプリント基板の開発・製造を実施
- (2)楊天任 QunaSys 代表取締役=量子コンピューターの産業利用に向けたアプリケーションやソフトウエア、アルゴリズムの開発を通じて、化学・材料分野などでの実用化を推進
- (3)豊田高行 Craif Chief Liaison Officer=尿に含まれるマイクロRNAをAIなどで解析する独自技術を活用し、身体への負担が少なく、がんの早期発見につながる検査の開発を推進
- (4)黒田拓馬 3DC 代表取締役CEO=東北大学発のカーボン新材料「グラフェンメソスポンジ」を用いて、蓄電池の高性能化・長寿命化に貢献する次世代電池材料の研究開発・製造を実施
- (5)濱本真平 Blossom Energy 代表取締役CEO=黒鉛を活用した高温蓄熱システムや次世代原子炉の技術開発を通じて、産業用熱エネルギーの脱炭素化とカーボンニュートラル(CN)社会の実現を推進
- (6)関水康伸 PROVIGATE 代表取締役CEO=簡便な血糖モニタリング技術と専用アプリを組み合わせた健康管理サービスを開発し、生活習慣の改善を通じた糖尿病の発症・重症化予防を推進
- (7)佐藤亮 Morus 代表取締役CEO=カイコ由来の高機能たんぱく質などを活用した食品・ヘルスケア製品の開発を通じて、生活習慣病の予防や健康維持に貢献する事業を展開
- (8)ユ・ジャネット YStory CEO=女性特有の健康課題をデータと医療の知見を活用して解決するため、更年期の健康管理を支援するアプリや企業向けの健康経営支援サービスを展開
ピッチ終了後のネットワーキングでは、登壇者と大企業関係者らが活発に交流した。
次回のKIXは、11月10日に東京・大手町の経団連会館で開催する予定。
【産業技術本部】
