マコーミック議員
経団連のアメリカ委員会連携強化部会(板垣靖士部会長)は10月6日、東京・大手町の経団連会館で、米国のデービッド・マコーミック上院議員(ペンシルベニア州選出、共和党)と懇談した。マコーミック氏の発言概要は次のとおり。
■ 投資協力と技術革新
技術革新の加速や中国との競争などにより、世界が重要な転換点を迎えるなか、日米同盟の重要性は一段と高まっている。米国では経済安全保障の観点から、医薬品、半導体、鉄鋼などの製造業の国内回帰を進めており、日本企業による対米投資は両国に利益をもたらす。
特に、日本製鉄とUSスチールの提携は、日米協力の好例だ。豊富なエネルギー資源や優れた人材、大学などを有するペンシルベニア州への投資が、今後も進むことを期待する。
AIの発展には、計算能力を支えるデータセンターと、それを稼働させるための電力の確保が不可欠だ。一方、雇用への影響や富の集中への対応、技術の悪用防止なども重要となる。
政府と企業は、人材育成や新たな雇用機会の創出に取り組むとともに、過度な規制によってイノベーションを阻害することなく、技術革新の恩恵を社会に広く行きわたらせる必要がある。
経済成長の原動力は民間企業であり、政府の役割は規制緩和や投資を促す環境の整備にある。今後も日米双方からの投資の拡大を図っていきたい。
■ USMCAの見直し
米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の見直しを巡り、米国はメキシコ、カナダとそれぞれ交渉を進めているが、現時点で明確な見通しを示すことは難しい。
見直しの背景には、一部の部材がメキシコ経由で米国市場に流入し、米国の関税を迂回しているとの懸念がある。見直しに伴う意図しない悪影響を避けるためにも、具体的な課題があれば、米通商代表部(USTR)に伝えることが重要だ。
【国際経済本部】
