拙考
10月1日は東京ガスの創立140周年記念日であった。この日に、創始者である渋沢栄一の今日的意義について、仏文学者、鹿島茂氏の論考をもとに拙考を述べる。
渋沢を「日本資本主義の父」へと導いた契機は、パリ万国博覧会視察とその後のパリ駐在にあった。渋沢はパリで近代的な産業・社会を息を飲む思いで見つめ、それらを日本にもたらそうと決意した。また、そのために、個別の事業だけでなく、近代社会、経済の仕組みそのものを学んだ。その師匠となったのが、在仏中、渋沢の案内役を務めたフリュリ・エラールである。
2025年12月号10月1日は東京ガスの創立140周年記念日であった。この日に、創始者である渋沢栄一の今日的意義について、仏文学者、鹿島茂氏の論考をもとに拙考を述べる。
渋沢を「日本資本主義の父」へと導いた契機は、パリ万国博覧会視察とその後のパリ駐在にあった。渋沢はパリで近代的な産業・社会を息を飲む思いで見つめ、それらを日本にもたらそうと決意した。また、そのために、個別の事業だけでなく、近代社会、経済の仕組みそのものを学んだ。その師匠となったのが、在仏中、渋沢の案内役を務めたフリュリ・エラールである。
生産年齢人口が減少し、超高齢社会が進展する中、わが国では健康を維持し、年齢を問わずにより多くの方が活躍できる環境の整備が喫緊の課題となっている。企業は健康経営を通じて、従業員の健康づくりを支援し、組織の活性化や生産性向上、ひいては企業価値向上につなげることが重要である。健康経営が注目されて10年を経て、大企業を中心にその取り組みは定着しつつある。今後は、中小企業や地方におけるより一層の取り組みの深化と裾野の拡大が期待される。
『健康経営ガイドブック』改訂を踏まえたこれからの健康経営の実践
健康経営優良法人認定事務局
「健康日本21(第三次)」を踏まえた国民の健康づくりと企業へ期待すること
丹藤 昌治(厚生労働省健康・生活衛生局健康課長)
ウェルビーイングISOシリーズの国際標準化戦略
浅野 健一郎(社会的健康戦略研究所代表理事)
働く女性の健康を支えるライフステージ支援
―健康経営の深化に向けて
飯田 美穂(慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室専任講師)
花王における健康経営の深化と社会への展開
長谷部 佳宏(花王社長)
人とAIで切り拓く健康経営の未来
―富士通の挑戦とイノベーション
青木 陽介(富士通Healthy Living事業部Health Managementチームリーダー)
【提言】
2025年度規制改革要望を公表
https://www.keidanren.or.jp/policy/2025/059.html
時田 隆仁(経団連副会長、行政改革推進委員長/富士通社長)
朝日 智司(経団連行政改革推進委員長/日本生命保険社長)
【報告】
日伯経済関係のさらなる強化に向けて議論
―第26回日本ブラジル経済合同委員会をサンパウロで開催
https://www.keidanren.or.jp/policy/2025/055.html
安永 竜夫(経団連審議員会副議長、日本ブラジル経済委員長/三井物産会長)
金融経済教育のさらなる展開に向けて
―企業・行政・地域社会と共に
安藤 聡(金融経済教育推進機構(J‒FLEC)理事長)
スタートアップ連携のベストプラクティスを探る⑤
グループの知見を共有して新事業創出に必要な人財を育てる
太川 龍(日立製作所デジタルシステム&サービス統括本部
経営戦略統括本部事業開発本部部長代理)
市川 博一(日立ソリューションズ経営戦略統括本部グローバルビジネス推進本部
戦略アライアンス部シニアイノベーションストラテジスト)
春名 伴美(日立システムズ研究開発本部イノベーション推進センタ主管研究員)
読書のみちしるべ
『チンギス紀』
藤本 昌義(経団連カナダ委員長、日本ベトナム経済委員長、
中南米地域委員長/双日会長)
Essay「時の調べ」
アンチ・アクション ―戦後日本美術を見つめ直す試み
中嶋 泉(大阪大学大学院人文学研究科准教授)