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月刊 経団連 石坂産業株式会社

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資本金 5,000万円
設立 1971年9月
従業員数 約180名(2019年1月)
本社所在地 〒354-0045 埼玉県入間郡三芳町上富1589-2
事業内容 産業廃棄物中間処理業/三富今昔村運営ほか
URL https://ishizaka-group.co.jp/

石坂好男の「ゴミを捨てる時代を終わらせリサイクルの時代をつくりたい」という熱い想いから1971年に創業した石坂産業は、53年目を迎えた現在も産業廃棄物業界の本質を変えるべく、地域社会に必要とされるためにさまざまな改革に取り組んでいる。

先駆者として不法投棄が多く社会問題になっていた建設系廃棄物の資源化事業に取り組みつつ、当社が地域社会と共生するために先進的な環境対策を施した全天候型資源化プラントを建設した。そして、建設混合廃棄物中にある土砂系混合廃棄物の分別分級技術や再生商品の研究開発を積み重ね、減量化リサイクル化率98%の技術を完成させた。

また、建設副産物の分別土砂を利用した盛り土材「NS-10」を開発し、全国初・産業廃棄物由来の商品で建設技術審査証明を取得。無駄にしないエネルギーをコンセプトに産学官で連携し、振動発電、集塵機の排風を利用した発電、AI・IoT技術を活用した選別ロボットなどの研究開発に取り組んでいる。

こうした主たる「資源循環事業」とともに、持続可能な未来を築く人材づくりの支援として、「体験型」サステナブルフィールド「三富今昔村」の運営にも携わり、環境教育等促進法に基づく「体験の機会の場」として認定を受け、毎年小学生から大学生まで約5000名を対象に授業を行っている。

2017年には「体験の機会の場」研究機構を設立し、環境省との協定を締結した。国内外や地域の交流拠点として建設した「くぬぎの森交流プラザ」は、「人と自然と技術」のつながりの場として、昨年度は年間約4万名の人々が訪れている。

当社は産業廃棄物処理事業から、「エネルギー供給循環産業」へと生まれ変わるため、日本における環境教育の情報発信基地となるべく新たな挑戦をし続けていく。

廃棄物から見える未来がある


石坂典子
石坂産業 代表取締役

世界では多くの環境問題が取り上げられています。人が生きることも自然環境とのバランスであり、古代から人は自然からの恩恵で生かされ、感謝の心を大切にしてきました。現代の便利な社会ではそれらが失われつつあり、里山と共生する当社には、年間数万名が世界各国から見学に訪れてくださいます。持続可能な社会にとって、廃棄物はどうあるべきかが世界中で問われており、われわれが豊かな文明社会を享受するには、廃棄されていくものへの配慮と理解が重要だと考えています。
未来の世代に環境負荷を負担させないことが大切であり、あらゆる目線で情報発信することが私たちの使命と考え、当社はコーポレートスローガン「自然と美しく生きる」を社会へ広めるため、常に挑み続けていく所存です。温かいご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申しあげます。

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