「考えるAI」から「動かすAI」へ
生成AIの登場から数年。AIは文章や画像をつくる存在から、自ら判断し行動する「AIエージェント」へと進化した。そして今、AIがデジタル空間を飛び出し、現実世界で動き、働く「フィジカルAI」の時代が幕を開けようとしている。フィジカルAIは周囲の状況を自ら認識、判断しながら、従来、人が担ってきた複雑で非定型な作業を自動化する。人手不足や技術継承といった現場の課題を解決する技術と期待される。
2026年11月号生成AIの登場から数年。AIは文章や画像をつくる存在から、自ら判断し行動する「AIエージェント」へと進化した。そして今、AIがデジタル空間を飛び出し、現実世界で動き、働く「フィジカルAI」の時代が幕を開けようとしている。フィジカルAIは周囲の状況を自ら認識、判断しながら、従来、人が担ってきた複雑で非定型な作業を自動化する。人手不足や技術継承といった現場の課題を解決する技術と期待される。
経団連は「FUTURE DESIGN 2040」(2024年12月公表)において、広域連携を推進する方策として、行政区域にとらわれず地域の実情に応じた施策を柔軟に実行する「新たな道州圏域構想」を提唱。政府の「日本成長戦略会議」や「地域未来戦略に関する関係副大臣等会議」等に参画し、同構想の考え方を発信してきた。こうした考え方は、「地域未来戦略」の「戦略産業クラスター計画」において、「日本成長戦略」の17の戦略分野とも連動しつつ、都道府県域を超えた産業クラスターの形成を目指す方向性として示されている。
本号では、高市早苗内閣総理大臣の特別寄稿をはじめとして「地域未来戦略」が掲げる地域経済社会の未来像、「日本成長戦略」17戦略分野に関わる解説や企業の取り組みを紹介する。
【特別寄稿】
日本列島を、強く豊かに。
―責任ある積極財政で、日本の挑戦を起動する
高市 早苗(内閣総理大臣)

地域未来戦略の推進
藤井 比早之(地域未来戦略担当大臣)
【解説】
新たな道州圏域構想の具体化に向けて
―地域未来戦略、日本成長戦略の関係性
(経団連産業政策本部)
効率性とレジリエンスの新たなバランスへ
―経済安全保障時代のシン・産業政策
ウリケ・シェーデ(カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院教授)
AI
AIの成長展望
松尾 豊(東京大学大学院工学系研究科教授)
デジタル・サイバーセキュリティ
日本成長戦略を横串で支える「デジタル・サイバーセキュリティ」
村上 明子(経団連デジタルエコノミー推進委員会企画部会長/
SOMPOホールディングス執行役員常務グループチーフデータオフィサー、
AIセーフティ・インスティテュート所長)
防災・国土強靭化
防災・国土強靭化分野で急がれるインフラの予防保全
指田 朝久(東京海上ディーアール コンサルティング業務支援部主幹研究員)
資源・エネルギー安全保障・GX
資源・エネルギー安全保障・GX分野における鉄鋼業界の挑戦
泉山 雅明(経団連環境委員会地球環境部会地球温暖化対策ワーキンググループ副座長/
日本鉄鋼連盟地球環境委員長)
フュージョンエネルギー
フュージョンを日本の次なる基幹産業へ
武田 秀太郎(慶應義塾大学
フュージョンインダストリー研究センター センター長・准教授、
京都フュージョニアリング共同創業者・チーフストラテジスト)
マテリアル(重要鉱物・部素材)
循環のクオリティを追求する
―DOWAの循環型ビジネスモデルとマテリアルリサイクルの現在地から見た重要鉱物確保に向けた課題整理
関口 明(経団連環境委員会廃棄物・リサイクル部会長/DOWAホールディングス会長)
造船
造船分野の成長展望
―造船大国ニッポン復活へ
檜垣 幸人(日本造船工業会会長、今治造船社長)
港湾ロジスティクス
成長戦略「港湾ロジスティクス」への期待と展望
中井 拓志(横浜川崎国際港湾社長)
海洋
海洋国家・日本の次なる成長戦略
―海洋技術を「稼ぐ力」へ
満岡 次郎(経団連海洋開発推進委員長/IHI相談役)
防衛産業
防衛産業に新たな可能性
鈴木 敦夫(社会構想大学院大学特任教授、元防衛事務次官)
読書のみちしるべ
『寒山拾得 附寒山拾得縁起』
岡村 信悟(経団連クリエイティブエコノミー委員長/ディー・エヌ・エー会長)
Essay「時の調べ」
懐かしさの向こう側へ
友田 とん(作家・編集者)