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月刊 経団連

月刊 経団連2015年2月号

特集 経団連ビジョン「豊かで活力ある日本」の再生

特集

経団連ビジョン「豊かで活力ある日本」の再生

2015年1月1日、経団連は、新ビジョン「『豊かで活力ある日本』の再生」を公表した。そこで、「経営者が描く2030年の日本」をテーマに、ビジョンが掲げる2030年の国家像とそのイメージ、それを実現するための課題、経団連として具体的にどう行動するべきかなどについて議論を行った。

座談会:経営者が描く2030年の日本

  • 畔柳信雄 (経団連副会長/三菱東京UFJ銀行特別顧問)
  • 斎藤勝利 (経団連副会長/第一生命保険会長)
  • 佐々木則夫 (経団連副会長/東芝副会長)
  • 木村 康 (経団連副会長/JXホールディングス会長)
  • 武田洋子 (三菱総合研究所政策・経済研究センター主席研究員)

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畔柳信雄 (経団連副会長/三菱東京UFJ銀行特別顧問)
新ビジョンが掲げる国家像のなかでは「人口1億人を維持し、魅力ある都市・地域を形成する」を重視する。とりわけ「地域経済の発展・活性化」が重要である。そのための課題としては、地域における「雇用の場」創出、地域の「企画力」強化、日本の国際的信認の維持という3点が挙げられる。経団連としては、民間経済の代表であるという意識を持って、全雇用の7割を占める非製造業・サービス業・中小企業などの立場も取り入れつつ、政府・行政に働きかけていきたい。

斎藤勝利 (経団連副会長/第一生命保険会長)
新ビジョンの国家像のイメージにある「50年後の人口1億人維持」が最も重要なテーマだと考える。国家の根幹は人であり、人口こそ国の盛運を担っているからである。したがって、少子化対策と社会保障制度改革が喫緊の課題となる。これからの経団連には「一歩前に出た行動」が求められるだろう。利害の対立する問題からも目を背けることなく、また改革に対する抵抗勢力と思われることのないよう、「企業の積極果敢な行動を先導していく」存在でなければならない。

佐々木則夫 (経団連副会長/東芝副会長)
新ビジョンが掲げる国家像のなかでは「成長国家としての強い基盤を確立する」を強調しておきたい。政府には、グローバル企業が国際競争で不利を被らないよう、立地競争力を高める施策が求められる。とりわけエネルギーと税制は国の重要な基盤であり、イコールフッティングの確保が必要だ。経団連としては、法人税減税と消費税増税の問題にしても、原発の問題にしても、国民の感覚から遊離することなく、国民目線で考え、訴えていかなければならない。

木村 康 (経団連副会長/JXホールディングス会長)
新ビジョンが掲げる国家像のなかでは「地球規模の課題を解決し世界の繁栄に貢献する」が重要だと考える。日本の技術やノウハウを地球規模の課題解決に活用し、「世界とともに豊かになる」という視点に立って行動することが、グローバリゼーションの真意である。ビジョン実現の課題としては、「新たな通商戦略の構築」と「エネルギー政策の再構築」の2つを挙げたい。経団連としては、「国民とともに歩む経済団体」であることをアピールし、ビジョンを国民各層と共有していきたい。

武田洋子 (三菱総合研究所政策・経済研究センター主席研究員)
三菱総研の「目指すべき未来社会像」は「心の豊かさをみんなが実感できる社会」をゴールとしており、経団連のビジョンが掲げる国家像と重なる部分は大きい。ビジョン実現に向け、経団連には、企業の人材への投資を強化すること、社会制度のイノベーションに率先して取り組むこと、日本全体で新しい価値をつくる「共創」に参加することが求められる。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催で、未来に素晴らしいレガシーを残すことが最初のチャレンジとなるだろう。

久保田政一 (司会:経団連事務総長)

  • ●2030年の国家像
  • 世界から尊敬される国になるために
  • 「50年後の人口1億人維持」が日本再生の試金石
  • 成長国家としての強い基盤を確立しなければならない
  • 世界が豊かになれば日本も豊かになる
  • 「モノ」の豊かさから「心」の豊かさへ
  • ●国家像実現のために鍵となる課題
  • 日本再生のための五つの鍵
  • 新たな通商戦略とエネルギー政策の構築が重要課題
  • 「税制のあり方」は「国のあり方」を表す
  • 少子化対策と社会保障制度改革が喫緊の課題
  • 地域経済の発展・活性化のために思い切った規制改革を
  • ●経団連の行動
  • 民間経済の代表という意識を持つ
  • 「一歩前に出た行動」を
  • 社会制度のイノベーションを意識して行動する
  • 「国民とともに歩む経済団体」であることをアピールする
  • 日本全体で新しい価値をつくる「共創」

インタビュー
経団連ビジョン
「豊かで活力ある日本」の再生

 榊原定征 (経団連会長)

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解説
新ビジョン「『豊かで活力ある日本』の再生」について

 藤川淳一 (経団連総合政策委員会企画部会長/東レ常任顧問)

PDF形式にて全文公開中

  • はじめに
    ~なぜ今ビジョンを描くのか
  • 企業の役割と経団連の使命
  • 2030年までに目指すべき国家像
  • 目指すべき国家像の実現に向けた課題
  • 2030年の日本経済・産業の姿
  • 結び
    ~「豊かで活力ある日本」の再生に向けた経団連の決意

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一般記事

【提言】
世界とともに成長するジャパン・ブランドの強化を求める

~国家ブランドの構築に向けた提言
http://www.keidanren.or.jp/policy/2014/093.html
 古賀信行 (経団連副会長・産業問題委員長/野村證券会長)

  • 競争戦略としての国家ブランド力向上の必要性
  • ジャパン・ブランドの強化に向けた当面の課題
  • ジャパン・ブランドの深化の方向性
  • 経済界の取り組み

コーポレートガバナンス・コードの策定に向けた動き
 奥 正之 (経団連副会長・経済法規委員長/三井住友フィナンシャルグループ会長)

  • 策定の経緯
  • プリンシプルベース・アプローチ
  • コード策定の基本原則

日本ミャンマー経済関係のさらなる発展に向けて
~ミャンマー商工会議所連盟との合同経済会議を開催
 勝俣宣夫 (経団連副会長・日本ミャンマー経済委員長/丸紅相談役)
 小林 健 (経団連日本ミャンマー経済委員会共同委員長/三菱商事社長)

  • ビジネス環境改善やインフラ協力で一致

第50回経団連洋上研修に参加して
 大宮英明 (第50回経団連洋上研修名誉団長・経団連副会長/三菱重工業会長)

  • この星に、たしかな未来を
  • 東北から明日の日本を切り拓く

連載

  • 未来を創る企業力 (7) ~100年経営の真髄に迫る~
    質素、堅実、地道を旨に、築き上げ、守り抜く日本文化。
    松井建設

    • より大きな信用を獲得して存続のための力を蓄積する
    • 多くの失敗を成長の糧に若くして重責を担う存在へ
    • いくつもの時代を越えて社寺建築の伝統を継承する
  • 農業の競争力強化と成長産業化に向けた経済界と農業界の連携・協力 (4)
    省エネ・低コストの高機能農業ハウスによる次世代先端農業支援
    積水化学工業

    • 東北復興へ~栽培ハウスの建設
    • ハード(材料・工事)からソフト(システム包括)へ
    • 栽培ハウス先導的実証モデル
  • 震災復興の現場から (7)
    被災地発の課題解決モデルを目指して
    陣内一樹(福島県浪江町役場復興推進課)

  • 経営者のひととき
    世界の街を走る
    上野金太郎(メルセデス・ベンツ日本社長)

  • Photo Message
    冬から春へ~情感豊かな日本の自然
    米 美知子(写真家)

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