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月刊 経団連 新会員紹介 Dolby Japan株式会社 (米国法人名 Dolby Laboratories, Inc.)

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設立 2006年10月
本社所在地 〒104-0045 東京都中央区築地1-13-14
事業内容 映像や音響などエンターテインメント技術の提供
最先端・最上級の映画館たるDolby Cinema運営への参画
URL https://www.dolby.com/ja/

当社の米国本社は、1965年に創業したエンターテインメントのテクノロジーカンパニーである。ノイズ・リダクションや高音質オーディオ、サラウンド技術を確立し、映画、放送、家庭、モバイルなどの多くの分野で、技術を通じ豊かな視聴体験を提供している。近年は立体音響のDolby Atmos、最先端の映像Dolby Visionで知られており、映画やNetflix等のネットサービスをはじめ、音楽、ゲーム等で幅広く利用されている。

Dolby Visionは、HDR(ハイダイナミックレンジ)技術の中で上位に位置付けられ、輝度、コントラスト幅の画期的な向上を通じ、6色鉛筆を使う子どもが100色鉛筆で絵を描き出したような豊かな色彩を生み出すほか、立体感・奥行きを感じさせる。

また、作品、その流通手段(ネットサービス・ブルーレイ・放送)、再生するハード(家電・モバイル・車・映画館)の三者間で、映像・音響が製作者の意図通りに再現される仕組み(認証制度)を構築。当社技術者がその再現性を確認したうえで認証書を顧客メーカーに提供、家電等のメーカー製品に搭載され、出荷されている。

ハード製品へのドルビー技術の採用により、世界の一流サービスや人気作品が継続的に供給され、最上級の体験が実現すると期待されている。デファクト標準のように利用され、単なる技術提供にとどまらない、コンテンツの国際的なエコシステムを提供している。

アートとサイエンスを融合したエンターテインメント


大沢 幸弘
Dolby Japan 日本法人社長(兼)東南アジア・太平洋統括

臨場感あふれる立体音響が一斉に普及してきました。メルセデス・ベンツをはじめ10社以上の自動車ブランドが当社技術の採用を発表済みです。オリンピックやサッカーワールドカップも、日本以外の多くの国で、臨場感・立体感あふれる配信または放送で提供されています。ハリウッドでも、当社の、より感動を呼ぶ技術、HDR映像と立体音響で創られた作品がアカデミー賞の各部門賞を多く受賞しています。
当社は米国の技術を提供していますが、日本の国と産業が今後もさらに強くあれ、そのために役に立ちたいと心から願っています。故ドルビー博士が創業し、同族ベンチャーだった頃の精神を今も引き継ぎ、ひたすら研究開発を進めています。まるで古き良き日本の企業で働いているかのようです。

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