1. トップ
  2. 月刊 経団連
  3. 2021年
  4. 11月号
月刊 経団連

月刊 経団連2021年11月号

特集 サステイナブルな資本主義への転換を加速する ―夏季フォーラム2021 グローバル人材の育成に向けて ―多様性の理解と専門性の追求

巻頭言

市民の「創造的な価値選択」が可能なデジタル社会に向けて

東原 敏昭 (経団連副会長/日立製作所会長)

新型コロナウイルスへの政府の対応に市民の関心が集中した中、給付金交付の遅延やオンライン授業導入時の混乱など、日本のデジタル化の遅れが一層明らかになった。この背景には、「デジタルトラスト」と「デジタルデバイド」の2つの問題があるのではないか。

続きを読む

特集

サステイナブルな資本主義への転換を加速する ―夏季フォーラム2021

経団連は9月30日、10月1日の両日、東京・大手町の経団連会館で夏季フォーラム2021(議長=隅修三副会長)を開催した。同会合では、経団連の2021年度事業方針を踏まえ十倉雅和会長をはじめ経団連首脳が活発な意見交換を行った。討議結果については、「夏季フォーラム2021総括提言」として取りまとめ、公表した。

夏季フォーラム2021:サステイナブルな資本主義への転換を加速する

第1セッション【講演】
グリーン・イノベーション

 吉野 彰(旭化成名誉フェロー)

  • リチウムイオン電池と未来の車社会
  • カーボンニュートラルに向けた方向性
  • ネガティブエミッション技術について
  • 産総研GZRでの取り組み状況

第2セッション【対談】
デジタル・トランスフォーメーション

 オードリー・タン(台湾デジタル担当大臣)
 村井 純(内閣官房参与(デジタル政策担当))

  • 重要な局面を迎えている日本のデジタル政策の課題(村井氏)
  • ソーシャルイノベーションとしての民主主義(タン氏)
  • 国民からの信頼を得るために(タン氏)
  • 若い世代のために求められるデジタル政策(タン氏)
  • 官民連携のデジタル庁への期待(村井氏)

特別セッション【講演】
サステイナブルな資本主義

 ラリー・フィンク(ブラックロック会長兼CEO)

  • 深刻化する気候変動リスク
  • 優先課題としての企業の多様性確保
  • [意見交換]

第3セッション【講演】
最近の国際情勢と日本の進路

 谷内 正太郎(富士通フューチャースタディーズ・センター理事長)

  • 最近の国際情勢を見るポイント
  • 米中対立の様相
  • 新型コロナで深刻化する分断
  • 経済安全保障の重要性
  • 日本の取るべき進路

総括提言
サステイナブルな資本主義への転換を加速する

https://www.keidanren.or.jp/policy/2021/081.html

  • Society 5.0実現に向けたDXのスピードアップ
  • GXに向けたグリーン成長の創出
  • 産業構造の転換を見据えた働き方、人材育成
  • 人口減少による社会構造の転換とサステイナブルな日本社会

ページ上部へ戻る

特集

グローバル人材の育成に向けて ―多様性の理解と専門性の追求

グローバル人材:グローバル人材の育成に向けて ―多様性の理解と専門性の追求

グローバル人材の育成支援に関する経団連の取り組み
 (経団連SDGs本部)

グローバル人材の育成と経済界への期待
 田中 均(日本総合研究所国際戦略研究所理事長)

  • グローバル人材の要件は語学ができることだけではない
  • 視野を広げ競争できる人材になるためには
  • 経済界においてもグローバルな人材育成に積極的支援を

産学連携によるグローバル人材育成
―経団連グローバル人材育成モデル・カリキュラムの効果
 網倉 久永(上智大学経済学部長・教授)

  • グローバル・ビジネスの現状と課題
  • グローバル・ビジネスのフロンティア

相互理解を通じた持続可能な社会の担い手育成
―ユナイテッド・ワールド・カレッジの活動紹介
 藤田 讓(ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)日本協会会長
/朝日生命保険最高顧問)

  • 多様な価値観を尊重したうえでのコミュニケーション
  • 正解のない課題に対して回答を導く訓練
  • 真のグローバル・リーダーの育成支援を

座談会
多様な価値観との出会いが育む共感力と創造力

―UWCから飛び立った新たな時代の担い手たち
 小林 りん(UWC ISAKジャパン代表理事)
 吉田 千紘(国際協力銀行(JBIC)企画部門調査部)
 横山 恵利香(ブルームバーグニュース東京支局速報部)
 姜 文熙(ESCP Business School(フランス)在学)
 赤林 富二(進行:あいおいニッセイ同和損害保険副社長)

  • ■ 高校時代に留学を決めた理由
  • 国際社会にも貢献できる人材になりたい
  • 途上国での唯一無二の経験
  • ジャーナリストとの出会い
    ─自分の目で世界を確かめたい
  • 華僑としての自分と異文化や多様性への好奇心
  • ■ 2年間のUWC生活で学んだこと
  • 日常に潜む圧倒的差異と向き合う
  • 思いを言葉で伝えられないつらさを知る
  • 理想と現実のギャップに悩み試行錯誤を繰り返した
  • 心を開いて相手を受け入れる
  • ■ カレッジ卒業後の進路と夢の実現
  • コスタリカでの2年間と、大学生活で深化した思いを胸に
  • 日本から世界へニュースを発信
  • 経験を積み、日本企業のSDGs取り組み支援へ
  • 社会の変革に挑めるチェンジメーカーを育てる
  • 日本初のUWC加盟校・ISAK設立
  • ■ 日本の企業や経済界に期待すること

UWCからはばたく
―卒業生の多様な進路

ページ上部へ戻る

一般記事

【提言】
「第12回WTO閣僚会議に期待する」を公表

https://www.keidanren.or.jp/policy/2021/076.html
 中村 邦晴(経団連副会長・通商政策委員長/住友商事会長)
 早川 茂(経団連審議員会副議長・通商政策委員長/トヨタ自動車副会長)

  • ルールの策定・現代化
  • 途上国地位の見直し
  • 紛争解決機能の回復

報告書「コロナ禍を受けた消費者の行動や意識の変化と企業の取り組み」
―サステナブルな消費の推進に向けて
https://www.keidanren.or.jp/policy/2021/079.html
 渡邉 光一郎(経団連副会長・消費者政策委員長/第一生命ホールディングス会長)
 杉山 博孝(経団連消費者政策委員長/三菱地所会長)

  • 5つの傾向
  • 課題
    ─社会課題に対する意識の高まりを受けたサステナブルな消費の推進
  • 今後への示唆
    ─サステナブルな消費の推進に向けて

【提言】
DXと規制改革の循環を確立する

―2021年度経団連規制改革要望
https://www.keidanren.or.jp/policy/2021/078.html
 筒井 義信(経団連審議員会副議長・行政改革推進委員長/日本生命保険会長)
 時田 隆仁(経団連審議員会副議長・行政改革推進委員長/富士通社長)

  • DX等による社会課題の解決
  • さらなる規制改革の実現に向けて

連載

新会員紹介

「月刊 経団連」一覧はこちら