多様化時代の産業連携と価値創造
近年「多様性」という言葉が世の中に浸透している。それは単なる理念やスローガンではなく、実際に人々の価値観やニーズが多岐にわたっていることの表れである。同時に、それに応える技術のあり方も大きく変化している。単一技術を延長線上で進化させるだけではなく、複数の要素技術を結び付け、全体として最適化することで初めて新たな価値が創出される。
2026年5月号近年「多様性」という言葉が世の中に浸透している。それは単なる理念やスローガンではなく、実際に人々の価値観やニーズが多岐にわたっていることの表れである。同時に、それに応える技術のあり方も大きく変化している。単一技術を延長線上で進化させるだけではなく、複数の要素技術を結び付け、全体として最適化することで初めて新たな価値が創出される。
わが国では、2015年のコーポレートガバナンス・コード適用開始以降、コーポレートガバナンス改革が進展し、資本効率を意識した経営が浸透してきた。他方で、企業による利益の分配が株主への還元に偏り、成長に向けた投資や、従業員・取引先等への還元が不十分との課題も指摘される。
コーポレートガバナンスの本質は、企業の自律的・主体的な取り組みによって持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現することにある。今後は、実質的なガバナンス改革を通じて自律的な企業行動を支える施策・仕組みへと転換していく必要がある。こうした問題意識のもと、経団連は2025年12月に意見書「持続的な成長に向けたコーポレートガバナンスのあり方」を公表した。
コーポレートガバナンス・コードについて改めて考える
池田 唯一(大和総研専務理事)
コーポレートガバナンス改革の焦点
―第3次CGコード改訂と経営戦略の確立
松田 千恵子(東京都立大学大学院経営学研究科教授)
「稼ぐ力」の強化に向けたコーポレートガバナンス
畠山 陽二郎(経済産業省経済産業政策局長)
多様化する機関投資家の視点に応える
―議決権行使助言会社グラス・ルイスの新たな取り組み
上野 直子(Glass Lewis Japan ヴァイスプレジデント
日本・韓国リサーチ&エンゲージメント担当)
世界のコーポレートガバナンス改革の教訓と日本の課題
藤田 勉(一橋大学大学院フィンテック研究フォーラム代表
ストラテジー・アドバイザーズ社長)
わが国のコーポレートガバナンス改革の課題と対応策
太田 洋(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 弁護士)
【提言】
社会実装を見据えた産学連携・人材交流の高度化
―マッチング基盤の整備と産学コーディネート人材の強化
https://www.keidanren.or.jp/policy/2026/006.html
小路 明善(経団連副会長、教育・大学改革推進委員長/
アサヒグループホールディングス会長)
橋本 雅博(経団連教育・大学改革推進委員長/住友生命保険会長)
小宮 暁(経団連教育・大学改革推進委員長/東京海上ホールディングス会長)
【提言】
「わが国ロボット(AI+)戦略のあり方に関する提言」を公表
―社会課題解決と産業競争力強化に向けて
https://www.keidanren.or.jp/policy/2026/011.html
澤田 純(経団連副会長、産業競争力強化委員長/NTT会長)
橋本 英二(経団連審議員会副議長、産業競争力強化委員長/日本製鉄会長)
手代木 功(経団連産業競争力強化委員長/塩野義製薬会長兼社長)
【提言】
「資源安全保障に資するサーキュラーエコノミー推進に関する提言」を公表
―「CE加速に向けた都市鉱山戦略アクションプラン」の策定を
https://www.keidanren.or.jp/policy/2026/012.html
野田 由美子(経団連副会長、環境委員長/ヴェオリア・ジャパン会長)
【報告】
日米関係の強化に向けた訪米ミッションの派遣
森田 隆之(経団連アメリカ委員長/日本電気社長)
板垣 靖士(経団連アメリカ委員会連携強化部会長/三菱UFJ銀行副会長)
【報告】
博士人材に関する産学協議会合報告書を公表
博士人材が活躍する社会の実現に向けて
―目指すべき姿と具体的な取り組み
https://www.keidanren.or.jp/policy/2026/004.html
(経団連教育・自然保護本部)
あの時、あの言葉
部下は上司に提案するために存在している。それを聞けない上司はその任にない
眞鍋 淳(経団連企業行動・SDGs委員長/第一三共会長)
Essay「時の調べ」
勝手に助けること
白石 正明(編集者)